近代日本哲学と東アジア

近代日本哲学と東アジア
定價:760
NT $ 238 ~ 722
  • 編者: 藤田正勝
  • 出版社:國立臺灣大學出版中心
  • 出版日期:2019-05-20
  • 語言:繁體中文
  • ISBN10:9863503371
  • ISBN13:9789863503378
  • 裝訂:精裝 / 304頁 / 15 x 21 x 4.26 cm / 普通級 / 單色印刷 / 初版
 

內容簡介

  近年來,近代日本哲學相關的研究雖然逐漸受到海外學界關注,多數研究仍侷限在特定視野之下,將這些成果互相對照,綜合檢視的研究並不充分。為了突破這樣的現況,本書網羅東亞各國的研究者,以「東亞」為視點,探討近代日本哲學的歷史、現狀,及其所代表的意義,嘗試以較宏觀的視野來看近代日本哲學研究這個課題。本書共分兩部,第一部「以東亞的角度看日本近代哲學」,收錄了三篇以上述觀點探討近代日本哲學的論文。第二部「東亞哲學與日本哲學」則收錄了五篇論文,分別探討近代日本哲學家井筒俊彥、和辻哲郎、山内得立等人的思想特徵及其意義與東洋哲學,如佛教、儒學思想之間的關聯。

  近年、近代日本哲学に関しては、海外においても大きな関心をもたれるようになったが、多くの場合、ある限定された視野のなかで研究が進められ、また、その成果を突きあわせて検討し議論することは、これまで必ずしも十分になされてこなかった。そのような状況を打ち破るために、本書では、「東アジア」という視点を設定し、東アジアのさまざまの国の研究者が参加して、近代日本哲学の歴史や現状、それがもつ意義、さらにはその課題を広い視点から考察することを試みた。第一部「東アジアという視点から見た日本近代哲学」では、そのような観点から書かれた論文三点を収めた。それとともに、第二部「東洋哲学と日本哲学」においては、井筒俊彦や和辻哲郎、山内得立など、近代日本の個々の哲学者の思想の特徴や意義を、東洋哲学、たとえば仏教や儒学思想との関わりに目を向けて考察した論考五点を収めた。

 
 

作者介紹

編者簡介

藤田正勝(ふじた まさかつ)


  1949年生。京都大學研究所文學研究科修畢。曾任京都大學助理教授、京都大學研究所文學研究科教授,現為京都大學研究所綜合生存學館教授。研究領域為哲學‧日本哲學史。主要著作有Philosophie und Religion beim jungen Hegel, Hegel-Studien Beiheft 26, 1985, 『京都学派の哲学』(編著,昭和堂,2001年)、『西田幾多郎――生きることと哲学』(岩波書店,2007年)、『哲学のヒント』(岩波書店,2013年)等。

  1949年生まれ。京都大学大学院文学研究科修了。京都大学文学部助教授、京都大学大学院文学研究科教授などを経て、現在は京都大学大学院総合生存学館教授。専門は哲学・日本哲学史。主な著書にPhilosophie und Religion beim jungen Hegel, Hegel-Studien Beiheft 26, 1985, 『京都学派の哲学』(編著、昭和堂、2001年)、『西田幾多郎――生きることと哲学』(岩波書店、2007年)、『哲学のヒント』(岩波書店、2013年)などがある。

 
 

目錄

緒論╱藤田正勝

【第一部 東アジアという視点から見た日本近代哲学】

第一章 近代日本哲学と東アジア╱藤田正勝
第二章 西洋哲学から見た東アジアの哲学――イタリアにおける西田幾多郎のインターカルチャー的解釈を例として╱エンリコ・フォンガロ
第三章 韓国学術史の形成と近代日本――朝鮮儒者の「中華」意識に対する再考╱姜智恩

【第二部 東洋哲学の日本哲学】

第四章 井筒俊彦「東洋哲学」の論理――分節と無分節との同時現成╱西平直
第五章 呼応性と意味の論理――山内得立と高山岩男の考察をてがかりに╱朝倉友海
第六章 和辻哲郎の間柄――儒教から徳倫理学へ╱林永強
第七章 根本通明の『周易象義辯正』と明治天皇制╱吳偉明
第八章 丸山真男の江戸儒学論と「近代」╱藍弘岳

結論╱藤田正勝

人名索引
事項索引
編集者略歴
執筆者略歴


 
 

內容連載

緒論(抜粋)
 
藤田正勝(京都大学大学院総合生存学館教授)
 
本書は、2016年11月に国立台湾大学日本研究センターの主催で開催された国際シンポジウム「近代日本哲学と東アジア」の成果をまとめたものである。
 
編者はこの15年余り、台湾や韓国、中国の研究者とともに、「東アジアにおける西洋哲学受容の問題」あるいは「東アジアにおける哲学の形成と思想間の対話」といったテーマで共同研究を行ってきた。そしてその成果を2015年に『思想間の対話――東アジアにおける哲学の受容と展開』(法政大学出版局)という論文集にまとめて出版した。この取り組みの背景には、現在のグローバル化の時代にあって、いまこそ文化間の相互理解が必要であるという思いがあった。また近年、近代日本哲学に対する関心が海外でも高まっているが、まだ相互の交流が十分に行われているとは言いがたい。そのような状況を踏まえて、相互の対話をいっそう促進し、それぞれの研究を深化させたいという考えがあった。それを実践に移すために、昨年、国立台湾大学日本研究センターのお力により、この「近代日本哲学と東アジア」というシンポジウムを開催したのである。
 
このシンポジウムには、多くのジャンルの研究者が参加され、それぞれの視点から、東アジアとの関わりにおいて近代日本哲学の歴史やその意義について論じていただいた。その議論を踏まえて、発表者がそれぞれの発表内容を吟味し、論文の形にまとめ直したものを本書に収めた。
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