はじまりは たき火 火と くらしてきた わたしたち

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大むかしから、人間は、火を様々なかたちで利用してきました。明るく暖かい火があれば、暗い夜も寒い冬も安心して過ごせます。食べ物を煮炊きしたり、土の器や金属の道具などをつくることもできます。人々は火の性質をよく観察し、その力を最大限に利用しました。
やがて蒸気機関や発電機が発明されると、ものを動かす力や電気を、火を使ってうみだせるようになりました。火のおかげで、人間のくらしはとても便利になりました。
しかしその一方で、燃料としてたくさんの資源を使いすぎて、地球の環境を大きく変化させてしまうこととなりました。
火の力をくらしに役立てる技術は、人間の知恵と創造力によって飛躍的に発展しました。しかしその歴史をたどることで、わたしたちは、人間のくらしが、環境に多大な影響を及ぼしてきた事実と向き合うこととなります。便利なくらしの光と影に思いをはせ、エネルギー問題を考えるきっかけとなる絵本です。