ここは国道2A 号線、全長37 kmの終点である中山民権交差点。 物語の始まりはさらに南に位置する行政院(内閣府)からスタートします。国道2A 号線の他に4 つの国道がここからスタートします。東に、台北と基隆を繋ぐ国道台5 線、通称北基公路。南に、台北から花蓮を経て楓港を結ぶ国道台9 線、通称東部幹線。西に、台北から東勢を通り屏東を繋ぐ台3
線、通称內山公路。北に、台北から桃園を結ぶ台1 甲線、通称一省道が行政院を起点としています。 中山北路にははどんな歴史、建築物、ストーリーが隠れているのでしょうか?中山北路の西側は一段の中山市場、二段の双連朝市をはじめとする、台湾特有の文化が色濃く滲むエリア‘ 秘密結社’
の台湾人街とでもいいましょうか。正午から黄昏時にかけてローカル色の強い八百屋、肉屋、食べ物屋が出揃いはじめます。それとは対象に東側は国際色が色濃い街並みが顕れます。中山北路一段の日本人街、二段の教会、アメリカ人街は三段と住み分けられています。そこに最近『文芸青年』略して文青といった、若者向けの隠れ家的ショップがちらほらと台頭して、台北の現代を象徴する新たな指標になっています、しかし根底には‘
秘密結社’ と外国人街の二大勢力によって街は成り立っています。